2020/07/29 18:22
皆さま、ごきげんよう。
今回は、光背をモチーフにしたスマホスタンド「光背スマホスタンド- 挙身光・蓮弁光-」について、ご紹介したいと思います。
https://www.nisiyukitenshop.com/items/32078785
そもそものきっかけ
常々、「ほとけさまをモチーフにしたもので、グッズにしたら良さそうなものは何かないかしら?」とアンテナを飛ばしまくっているニシユキテンですが、ある日、本当にひょんなことから、ニシユキテン会議にて、
「スマホスタンドがあったら便利よなぁ…」
という一言から全てが始まったような記憶がございます。
私か、ニシユキテンの中の人のどちらからだったかうろ覚えですが、ごく自然にこのフレーズが出てきたのであります。
スマホスタンドの必要性
私は、普段の生活の中で、制作や作業をしながら、スマホやタブレット端末を使ってネットラジオや動画配信アプリで各番組を楽しんでおりました。iPadも持っておりますが、こちらはケースをひっくり返すと自立することができるので特に問題はなかったのですが、その他のツールについては、ただ1つある象さんの形をしたスマホスタンドを使っているだけでした。
今から振り返ると、何体もあるiPhoneやKindle Fireなどのタブレット達と、象さんスマホスタンドは、どのように折り合いをつけて生活していたのでしょうか。
タブレット端末を使う度に、その他の端末は、椅子取り合戦よろしく、象さんスマホスタンドからどれか1体は必ずあぶれていたということになります。また、時にはその辺にある小物に立てかけては何かの拍子にパタリと倒し、その都度自分にイラつく瞬間に何度も遭遇していた気もします。あまりに小さな出来事で、うろ覚えではありますが、そんな小さな“ミニ×イラ!事件”に何度も遭遇していたことに気がつきました。
そうなのです、現状のままでも何ら問題はないのですが、ここで初めて「なくてもいいけど、あったら便利だろうになあ…」という気持ちを認識した訳です。
ニワトリが先か、卵が先か、みたいな。
さて、ここで、ニシユキテンのグッズにおける考えといいますか、姿勢についてお話したいと思います。
ニシユキテンでは、一瞬で仏像に変身することができる顔出し看板“2D仏像顔出し看板"をメインの軸において活動をしておりますが、その活動の中の一つに、ニシユキテンのグッズ展開があります。主に、「ほとけさま・仏像」「2D仏像顔出し看板」をメインキーワードにして徐々に展開しております。
例えば、「このほとけさまのモチーフの〇〇を普段使いの雑貨等に落とし込むにはどんなものがいいかな?」「このモチーフの〇〇をどうしたら馴染みやすいものになるかな?」といった具合にです。
いわゆる、素材を重視し、理由を後付けにするといった感じでしょうか。
しかし、今回のこのスマホスタンドにおいては、明らかに、
「〇〇があったら便利よな…」→「あ、光背だったらできそうじゃない?」
と、思わず仕上がりを想像してヘラヘラしちゃうレベルまで一気に達していました。
いつもと違う展開に、ちょっとドキドキしながらも、とりあえず光背について調べたり、イラストに起こしてみたりしたわけであります。
「いやいや、そんな畏れ多いよ!」
毎回感じてしまう、この感覚。
そりゃそうです。
しかも、今回は、光背をスマホスタンドにしちゃおうと目論んでいるのであります。とりあえず、調べて、感じて、作るしかないのです!
光背にはどんなものがあるの?
普段は、何気なく図録などで眺めているほとけさまの光背。ほとけさまの荘厳さが表現されているという光背には、よく見ると、色々な種類があります。
光背の分類としては、ほとけさまの体から発する光のことを、身光(しんこう)。後頭部から発する光を頭光(ずこう)、身光、頭光の両方を備える場合を挙身光(きょしんこう)といいます。
そして、その挙身光の中には、頭光と身体部分を重ねた大小の円を重ねた二重円光、全体が船の形をしているものを船形光、太陽や火焔の勢いを象徴しているものを火焔光、飛翔する天人や飛天などがあしらわれている飛天光などがあるのですが、まずは、光背の華やかさと馴染み易さから、よく菩薩さまが放たれている光背の蓮をモチーフにした「蓮弁光」から展開することにしました。
続々とサンプルができあがってくる
イラストを描き終えたものをニシユキテンの中の人がデータ化し、レーザーカッターにてスマホスタンドとして形が作られていきました。
初期のころ。まだ円光の中に蓮はないものになります。
円光の中に蓮ができたものになります。少し豪華な雰囲気になりました。
先ほどのタイプに、ケーブルを通すことができるよう、下に穴を開けてみました。それでも、この時点ではまだ穴は小さいです。
そして、完成でございます。パチパチパチ!
ケーブルを通す穴も大きくなっておりますし、あとは、ケーブルが断線しないよう、スマホを置く位置が若干高くなっております。
<番外編>
これぞ、試作品の試作品として、実は鏡バージョンもあったりします。ちなみに、こちらの鏡バージョンを商品化するには単価がお高くなりそうとのこと。みなさん、いかがでしょう。お声が多ければ前向きに検討するかも?!?
どのくらいの大きさなの?
そこ気になりますよね。私も気になります。
光背本体:W 約 110 × H 約 160 × D 約 2 (mm)
脚部分:W 6 × H 86 × D 2 (mm)
脚部分装着時:W 約 110 × H 145 × D 約 84 (mm)
あと、スタンドを置く部分から、光背のトップまでの長さも意外と大事ですよね。台座から、光背のトップまでの長さは、127(mm)。
台座の横幅は約70(mm)になります。
ちなみに、画像のスマホはiPhone SE [第1世代]で4インチなので、とても小さいです。大きいサイズのスマホをお持ちの方のため、参考までにKindle Fire 7インチ(H 190×W115[mm])の画像も準備してみました!
7インチぐらいまでのサイズのタブレットやスマホでしたら、充分お使いいただけると思います。
ケーブルを通す穴もあるの⁉︎!
ええ、あるんです。
縦使いの時に、おそらく役に立つとおもうのですが、充電をしながらスマホを使う瞬間がおそらくあるはず。そんな時のために、下部分に穴をあけておりますので、光背部分が持ち上がることなくスタンドの機能を果たすことができると思います。
また、裏面の脚部分にも丸い穴があるので、そこにケーブルを通してケーブル類の混乱を若干防ぐこともできますよ!
「あると便利、なくても平気、それでもあったら素敵かも。」
今回、「光背スマホスタンド」を作り、販売するにあたって改めて実感したニシユキテンのコンセプトフレーズです。
おそらく、ニシユキテンのグッズや作品は、手元にあってもなくても生活に支障が全くでないかもしれません。
それでも、ほとけさまをモチーフにした商品や作品を手にすることで、毎日の生活の中で、ほんの少しでも安心したり、
はっ!と気がついたり、
ひぃ!と驚いたり、
ふふっと微笑んだり、
へえ〜と驚いたり、
ほっこりして、
何かしらの良い変化を見つけていただけたら、素敵だなと。
そんな、思いのつまった商品のひとつ、「光背スマホスタンド」をどうぞ宜しくお願いいたします。